つみたて投資枠と成長投資枠の違いは?使い分けと枠の埋め方
新NISAには2つの「枠」があります。何が違うのか、どう使い分ければいいのかを整理しました。
公開日: 2026年9月27日
2つの枠の違い
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円(月10万円) | 240万円 |
| 生涯の上限 | 1,800万円まで使える | 1,800万円のうち1,200万円まで |
| 購入方法 | 積立のみ | 一括・積立どちらも可 |
| 対象商品 | 金融庁の基準を満たした投資信託・ETF | 上場株式・投資信託・ETF・REITなど |
つみたて投資枠:長期・積立・分散向けの商品に限定
つみたて投資枠で買えるのは、手数料が低く、長期の積立・分散投資に向いていると金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETFだけです。旧つみたてNISAの対象商品がほぼそのまま引き継がれています。
商品があらかじめ絞り込まれているので、投資が初めての方でも選びやすいのが特徴です。購入は定期的な積立に限られ、一括での購入はできません。
成長投資枠:個別株も買える自由度の高い枠
成長投資枠では、国内外の上場株式や幅広い投資信託を購入でき、まとまった資金での一括購入もできます。ただし、次のような商品は対象外です。
- 信託期間が20年未満の投資信託
- 毎月分配型の投資信託
- 高レバレッジ型の投資信託
- 整理銘柄・監理銘柄に指定された株式
つみたて投資枠の対象商品の多くは、成長投資枠でも購入できます。
どちらから使うべき?
投資信託の積立だけで十分と考えるなら、まずはつみたて投資枠(月10万円まで)を使い、それを超える分を成長投資枠で積み立てる、という順番が分かりやすい方法です。個別株に興味がある場合や、ボーナスなどでまとまった資金を投資したい場合は、成長投資枠を使います。
どちらの枠で買っても、利益が非課税になる点は同じです。枠ごとに商品を分けて管理する必要もありません。
1,800万円の枠は何年で埋まる?
毎月の積立額と、生涯投資枠1,800万円を使い切るまでの期間の目安です。
| 毎月の積立額 | 年間の投資額 | 1,800万円に達するまで |
|---|---|---|
| 3万円 | 36万円 | 50年 |
| 5万円 | 60万円 | 30年 |
| 10万円(つみたて投資枠の満額) | 120万円 | 15年 |
| 30万円(2つの枠の満額) | 360万円 | 5年 |
最短5年で枠を使い切れますが、無理に早く埋める必要はありません。生活費や緊急時の資金を残したうえで、続けられる金額を積み立てることが大切です。
なお、年率5%で運用できたと仮定すると、月10万円を15年積み立てた場合の資産は約2,673万円、月30万円を5年積み立てた場合は約2,040万円になる計算です(いずれも元本1,800万円)。同じ元本でも、長い期間をかけて積み立てたほうが運用期間が長くなり、運用益が大きくなります。
自分の条件で計算してみましょう
毎月の積立額と期間を入力すると、年間360万円・生涯1,800万円の上限をふまえて将来の資産額を試算できます。
複利計算機でシミュレーションする※ 本記事は2026年9月時点の制度内容をもとにした一般的な情報提供であり、特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的としたものではありません。シミュレーションの数値は一定の利回りが続くと仮定した試算で、将来の運用成果を保証するものではありません。投資にはリスクがあり、元本割れの可能性があります。制度の詳細は金融庁のNISA特設ウェブサイトなどの公式情報をご確認ください。
← 解説記事の一覧へ