複利とは?単利との違いと「72の法則」で見る長期投資の効果

「複利の効果」とはどういうことなのか、単利との違いや簡単な計算方法をまとめました。

公開日: 2026年9月27日

複利とは「利益が利益を生む」しくみ

複利とは、運用で得た利益を元本に加えて、その合計額をさらに運用していくことです。利益にも利益がつくため、時間がたつほど資産の増え方が加速していきます。

一方、単利は最初の元本にだけ利益がつく考え方で、毎年同じ金額ずつしか増えません。

単利と複利の違いを数字で比べる

100万円を年率5%で運用した場合(年1回、利益を元本に組み入れると仮定):

経過年数単利複利差
10年150万円約163万円約13万円
20年200万円約265万円約65万円
30年250万円約432万円約182万円

最初の10年では差はわずかですが、30年後には180万円以上の差になります。複利の効果は、期間が長いほど大きくなります。

複利の計算式:元本 ×(1 + 利回り)年数

お金が2倍になる期間がわかる「72の法則」

72 ÷ 年利(%)= 資産がおよそ2倍になるまでの年数

年利2倍になるまでの年数(目安)
1%約72年
3%約24年
5%約14.4年
7%約10.3年

暗算で目安をつかめる便利な法則です。逆に「10年で2倍にしたい」場合は、72÷10=約7.2%の利回りが必要だと分かります。

積立投資と複利

毎月一定額を積み立てる場合も、積み立てたお金それぞれに複利の効果が働きます。早い時期に積み立てたお金ほど運用期間が長くなるため、同じ金額でも早く始めるほど有利です。

たとえば年率5%で毎月3万円を積み立てると、10年後は元本360万円に対して約466万円、30年後は元本1,080万円に対して約2,497万円となり、運用益が元本を上回ります。詳しい試算は「月1万・3万・5万円を積み立てるといくら?」で紹介しています。

複利は「コスト」にも働く

複利の効果は、手数料や税金にも同じように働きます。投資信託の信託報酬は毎年資産から差し引かれるため、わずかな差でも長期間では大きな違いになります。たとえば毎月3万円を20年積み立てる場合、実質の利回りが5%なら約1,233万円ですが、4.9%だと約1,219万円となり、0.1%の差で約14万円変わる計算です。

また、課税口座では利益に20.315%の税金がかかりますが、NISA口座なら非課税で運用を続けられます。複利の効果を最大限に活かすうえで、NISAは有力な選択肢といえます。

自分の条件で計算してみましょう

利回りと期間を変えながら、複利で資産がどのように増えていくかをグラフで確認できます。

複利計算機でシミュレーションする

※ 本記事は2026年9月時点の制度内容をもとにした一般的な情報提供であり、特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的としたものではありません。シミュレーションの数値は一定の利回りが続くと仮定した試算で、将来の運用成果を保証するものではありません。投資にはリスクがあり、元本割れの可能性があります。制度の詳細は金融庁のNISA特設ウェブサイトなどの公式情報をご確認ください。

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